「おしゃれするのは誰のため?」展とファッション雑誌の歴史

展覧会のお知らせとVOGUE ARCHIVEの紹介
小林美香 2026.10.26
誰でも

「おしゃれするのは誰のため?」展開催

2026年12月11日から2027年1月11日まで、ヒカリエホール(渋谷のヒカリエ9F)で、「「おしゃれするのは誰のため?」ファッション雑誌が映し出す時代とジェンダー」という展覧会が開催されます。集英社創業100周年記念として開催され、集英社がこれまでに刊行してきたファッション雑誌を、ファッションとジェンダーという観点から通覧します。

私はこの企画に、監修者として参加しており、会場内の展示物とカタログのテキストの執筆を担当しています。これから公式サイトやXの公式アカウントなどで情報が公開される予定です。

ポスターには、雑誌の創刊号の表紙がずらり!テキスト執筆のためにざまざまな雑誌のバックナンバーを閲覧してきましたが、それぞれの雑誌の性格や時代背景などが垣間見られてとても面白いです。
展覧会開催が近づいてきましたら、追って内容の紹介をいたします。11月末刊行の雑誌『T JAPAN』に、監修者として取材を受けたインタビューが掲載される予定です。会期中に開催されるイベントにも登壇予定です。

VOGUE ARCHIVE

この展覧会に直接関係するわけでは無いのですが、ファッション雑誌に関連のあるコンテンツとしてご紹介したいのが、世界18カ国・1地域(ラテンアメリカ)で展開するファッション雑誌『VOGUE(ヴォーグ)』のアメリカ版のアーカイブ・デジタルデータベースVORGUE ARCHIVEです。会員登録すると、アーカイブ全体を閲覧できますが、会員登録しなくても、1892年から現在までの『VOGUE』の表紙や記事の一部を閲覧できます。トップページの右上に表示される BROWSE ISSUES から、年代毎の表示に切り替わり、水平のメニューバーから年毎のページにリンクされます。19世紀末から現代にいたるまで、一つの雑誌の歴史をを通覧することができます。
ファッション、ファッション写真、グラフィックデザインの資料としてとても価値があるのはもちろんのこと、女性参政権・就労・戦争・装いの価値観・性と生殖の権利など、女性の生き方に深く結びついたさまざまな事象・課題が時代によってどのように表現されてきたかということを知る手掛かりにもなります。

私は、VOGUE ARCHIVEを大学の授業や講演などでも紹介しています。それぞれの年代、年、号に発見があるのですが、個人的に好みなのはアールデコのデザインが隆盛していた1920年代の表紙です。表紙にはまだイラストが使われ、ロゴも手書きで絵の中に書き込まれていた時代で、毎号異なった表情で楽しめます。興味を持たれたら、是非見てみてください。

フランスのイラストレーター、ジョルジュ・ルパップが描いた表紙、後ろ姿の女性がペンでvogueと書いている姿、素敵だなと思います。

お知らせ

東京新聞で「政治とイメージ」が始まりました。連載開始に先立って寄稿した記事と、第一回の記事が公開されています。こちらもよろしくお願いします。

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